歯周病とは、歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが損壊する症状で、かつては歯槽膿漏と呼ばれていました。歯と歯ぐきの間(歯周ポケット)に細菌が入り、歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血します。しかし、痛みは全くありません。さらに進行すると、歯肉の中にある歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて、膿が出たり歯がグラグラしてきます。 この段階でやっと痛みや腫れを自覚します。そして、最後には歯が抜けてしまいます。
歯周病の症状
歯周病の初期症状/歯肉炎
症状
●歯茎が腫れている
●歯茎から出血がある(歯ブラシをしている時など)
●口臭がするようになってきた
まだ歯が固定されていて痛みを感じません。早めに口の中をきれいにすることで、歯肉はすぐに回復してくれる段階です。
歯周病の末期症状/歯周炎
歯肉炎が進み細菌や炎症部位から歯の周りの骨がどんどん逃げていき歯が揺れ出してきます。 それに伴い、歯肉の炎症は進み腫れと消退を繰り返すようになります。歯根が露出し、知覚過敏が起きることもあります。なるべく歯が残せるように早めの治療が必要となります。
歯周病の治療
正常な状態
歯周病の初期治療
歯周病治療の基本は病原性のあるプラークを取り除き、歯周ポケット内部を清潔な状態に維持することです。毎日の正しいブラッシングでプラークコントロールを行い、口の中を清潔に保つことが基本です。当院では症状に合った口腔ケアグッズを用いて正しいブラッシングの方法を指導いたします。
しかし、歯肉炎・歯周病など歯周ポケットが深くなっている場合は歯科医院での治療が必要となります。まずは自分では取り除けない歯周ポケット内のプラークや歯石を取り除きます。その後、超音波スケーラーや、スケーリング・ルートプレーニングを行います。
歯周ポケットを浅くしセルフケアがしやすい環境を作っていきましょう。